石油精製プラント用加熱炉
本プロジェクトでは、空気予熱器、プラットフォーム、附属支持構造物を持つ加熱炉のエンジニアリングを行っています。
エジプトのアレクサンドリアにある中東石油精製所(MIDOR)の加熱炉とこれに付随する燃焼用空気予熱器、プラットフォーム、附属支持構造物のエンジニアリング(基本および詳細)が行われ、燃焼機10機、送風機3機、空気予熱器および安全規則に従って設備が稼働していることを確認するのに必要な器機の調達もプロジェクトに含まれています。
課題と成果
本プロジェクトには2つの大きな課題がありました。1つ目は、既存プラントの狭い空間に機器を収めなければならず、かつ、プロジェクトの仕様や設備要件から作業エリアに制約があることでした。このため、ダクトシステムの経路は非常にコンパクトにしなければならなかったのです。Tekla Structuresの3次元モデリングにより、プロジェクトの早い段階ですべての要件を満たす経路を正確に理解し、考えられる選択肢のメリット/デメリットを評価してアクセシビリティを確認することができました。
次に課題となったのは、詳細後半で発生した機器のレイアウト変更で、構造部材と附属支持構造物の両方に影響する大規模な追加の設計作業が必要になったことです。Tekla Structuresのモデルオブジェクトは設計図と完全に一致しているため、設計チームは大きな変更にも柔軟に対応し、プロジェクトのスケジュールへの影響を軽減させ、設計と製作で起こりうる重大なトラブルを未然に回避することができました。